乳腺外科Q&A

乳がん検診について教えてください。
①マンモグラフィが良いのか超音波がいいのか?
②毎年受診した方が良いですか?

A.①マンモグラフィ、乳房超音波それぞれに長所・短所があります。
また受診される方の乳房の性質・状態によりその選択方法が変わります。年齢で線引きできるものではございませんが、あえて年齢を基準とするならば、当クリニックでは
40代以上の方は両方の検査をおすすめしています。
20代~30歳までの方乳房超音波検査をおすすめしています。
30代の方は(前半の方は特に)乳房超音波検査をおすすめしています。
拝見した乳房の状況によりマンモグラフィ追加した方が良い場合がございます。
詳しくは受診の際に医師にご相談ください。

②毎年受診した方が良いかとよく質問されます。
区の検診など各自治体が行う乳がん検診は40歳以上の女性を対象にマンモグラフィ検診を隔年で受診して頂くようになっております。検診そのものの本来の目的は予防医学の観点から、そのご病気で亡くなられる方を1人でも少なくしたい。つまり死亡率の減少を目的に行われています。臨床データ(エビデンス:証拠)をもとに年齢や受診される間隔が決定されています。しかし、検診の際に要精密検査にならなくても、何らかの所見の記入があった方や、血縁の方に乳がん患者さまがいらっしゃる場合、また婦人科でホルモン療法中の方、ピル服用中の方などでは特に1年に1度の検診をお勧め致します。その内容や状況により毎年受診された方が良いと思われる方が多くいらっしゃいます。現在わが国において最新のデータでは1年間に8万人を超える方が新たに乳がんの診断を受けております。12人に1人の割合で乳がんに罹ると言われております。臨床的な見地からしても乳腺専門医として毎年の検診をお勧めしております。

乳がんは女性ホルモンであるエストロゲンと密接な関係があるがんです。
乳がんの診断を受ける方のおよそ70%は乳管にがんが発生します。
乳がんの診断を受ける方のおよそ90%は浸潤性乳管がん、およそ10%が非浸潤性乳管がんの状態で発見されます。

乳房における画像検査はマンモグラフィも乳房超音波検査もがんが発生する乳腺の部分を撮影する事を目的としております。マンモグラフィはしこりはもちろんですが、非浸潤性乳管がんを発見するのに有効的です。
乳房超音波検査は数㎜の小さなしこりを発見するのに適している検査です。また女性ホルモンによる乳腺の変化をみつけやすい検査です。
乳房の構造
乳がんの発生部位
世田谷区の乳がん検診を受けたいのですが?
A.当院では日本乳がん学会認定の乳腺専門医(副院長)が診察ならびにマンモグラフィのご説明をさせて頂いております。マンモグラフィ撮影につきましては、学会認定の女性専門技師がご対応させて頂いております。お電話でご予約ください。
乳がん検診で要精密検査の結果でしたがどこに行けば良いのですか?
A.乳房についての精密検査は乳腺外科におかかり下さい。乳腺専門医がいる病院やクリニックで検査が行えます。当クリニックは日本乳がん学会認定乳腺専門医が診察を行わせて頂いております。受診の際、検診での検査結果を必ずご持参ください。
マンモグラフィで要精密検査の指摘があった方は可能な限り前医よりマンモグラフを借りてきて下さい。その際、受診された医療機関にフィルムではなくCD-Rでとお申し出ください。医療機関により異なりますが、1500円前後の料金がかかる場合があります。
マンモグラフィ(CD-Rにて)をご持参頂いた場合でも当院で再撮影させていただく場合がございます。指摘部位の再現性の確認や違った方法で撮影する事もございます。
ご持参頂けず再撮影になっても被ばくによる人体へのリスクについてはご心配ございません。詳しくは来院された際に医師にお尋ねください。
乳房超音波検査で異常指摘の場合、可能な限り部位を特定できるようご紹介状の持参をお願いしております。困難な場合は検診結果の紙だけでももちろんかまいません。
婦人科検診も行っていますか?
A.婦人科と乳腺外科では専門が異なります。当クリニックでは婦人科検診は行っておりません。
妊娠中なのですが乳房の検査を受けられますか?
A.乳房の検査には、X線によるマンモグラフィと、お身体に対しほとんど害の無い乳房超音波検査があります。妊娠中や授乳中そして卒乳(断乳)後6ヶ月未満の方は、マンモグラフィ検査はお受け頂けません。その代わりに乳房超音波検査を受けて頂く事が可能です。
男性も乳がんになりますか?
A.男性も比較的稀ではありますが乳がんになることがあります。その発生頻度は、全乳がんの1%前後であるとの報告が多いです。できる場所のそのほとんどが乳頭の真下かその周辺に多くみられます。
乳房にしこりがあるんですが悪いものか心配です。受診してから結果がわかるまでどれくらいかかりますか?
A.ご心配ですね。マンモグラフィや乳房超音波検査については可能な限り受診して頂いた当日に検査を行いその場で結果をお話するようにしております。画像診断だけでは良性か悪性かの判断ができないものもございます。この場合細胞診あるいは病理組織診断を行わせて頂く事がございます。それぞれ結果がでるまでに1週間~2週間前後のお時間を頂いております。

その他ご質問があれば乳腺専門医である副院長にお気軽にご相談ください。