ドクターブログ

高濃度乳腺て何だろう?自分の乳房のタイプ・個性を知りましょう!

最近診療しているとよく質問される言葉で「高濃度乳腺て何ですか?」があります。乳がんは最近関心事が高く受診される方も色々と新聞、メディアで目にする機会が増えているようです。乳房は年齢とともに変化したり、年齢だけでなく個人差も当然ある訳です。市・区が行っている40歳以上を対象とした乳がん検診ではマンモグラフィという撮影機器を使う訳ですが、ここにうつしだされるのは乳房を形成する脂肪+乳腺が主なものです。写真は白黒です。白い部分は乳腺、黒い部分は脂肪です。しこりがあった場合、しこりは白くうつります。白い部分が黒い部分に比べ多くかつ白い部分が濃くうつる乳房のタイプのことを高濃度乳腺と評価します。黒い部分ばかり多く白い部分がほとんどない場合、脂肪ばかりなのでこのタイプを脂肪性乳腺と言います。しこりは白くうつるので背景が黒いほどしこりは見つかり易い訳です。したがって白い部分ばかり多く濃くうつる乳房のタイプではしこりがあっても見つかりにくく、同じ異常なしの結果でもその信頼性が低くなってしまう訳です。この場合乳房超音波検査(エコー検査)を併用することでマンモグラフィで見えなかったものが見つかる事があります。超音波検査では乳腺は白くうつり、しこりは黒くうつるためそのコントラストの差より形あるものは認識し易いのです。ご自身の乳房のタイプ・個性を知りましょう!ちなみに高濃度乳腺のタイプの方はマンモグラフィを行わなくてよい訳ではありません。乳がんはしこりという表現であらわされる事が多いですが、実はしこりがない(形がなかなかできてこない)乳がんがあります。形ができるものは超音波で見つかる可能性が高くなりますが、形ができていないものは超音波は苦手です。一方マンモグラフィではしこりができていな乳がんで石灰化というサインをうつし出す可能性があります。補足ですが石灰化ががんになる訳でも、それ自体ががんな訳ではありません。石灰化を見たときその石灰が何から起こったのかを我々医師は考える訳です。その原因の一つに乳がんがあります。大部分はがんとは無関係です。検診結果の用紙に書かれている言葉で不安に思われる事も多いかと思います。思い悩む時間を少なくしましょう。早く安心してゆっくり寝ましょう。そのために私たち専門医がいます。