ドクターブログ

2016年これまでの研究会等の参加報告

今年は早々に国立がん研究センター主催のTBC(Tokyo Breast Consortium)に参加致しました。これまで日本では1年間に約6万人を超える方々が新たに乳がんの診断をされていた訳ですが、最新の統計によれば年間8万人を超えているとのことでした。これは単に乳がんが増えているだけではなく、予防医学としての検診の存在がその数を増やしている可能性があるとも思います。これまではおおよそ16名に一人の女性が乳がんに罹るとお話しておりましたが、最新の統計からは12名に一人の女性が乳がんに罹るということになってしまいます。この会ではがんセンターの先生初め、他施設の乳がん専門の先生とも交流でき、大変有意義な会でありました。

三鷹医師会主催の講演会にも参加させて頂きました。この会では私が乳がんの医師にきっかけとなった聖路加国際病院放射線科の角田先生、名古屋の遠藤先生による画像診断、ならびに乳がん検診事情のお話がありました。現在自治体が行う乳がん検診は視触診とマンモグラフィですが、昨年厚生労働省より視触診単独の乳がん検診の有効性は低く、検診において視触診をやめる方向性になっております。世田谷区では平成28年度乳がん検診ではこれまで通り視触診とマンモグラフィ検査となっております。次年度は未定ですが視触診はなくなる可能性があります。この会ではマンモグラフィと乳房超音波(エコー)検査の併用検診の有効性の報告もありました。現在のところ自治体の乳がん検診には導入される予定はございませんが、やはり乳房超音波検査を併用した方がその検出率あがる事が臨床試験(J-START)の結果証明されました。自治体により導入されるところもあるようです。私自身、世田谷区の乳がん検診の委員をしておりますが世田谷区ではまだ導入の予定はございません。かねてから当院にて世田谷区乳がん検診を受診された皆様には、乳房超音波検査の必要性をお話しております。しかし現在のところ実費負担の検診としてしか乳房超音波検診を受診頂けないのでその料金についても施設間により大きな差があるのが現状です。またいわゆる健診施設での検診は自己負担の料金は専門クリニックで受診されるより抑えられますが、結果の用紙が郵送されるのみで結果についての説明がない事にも乳がんの医師として不満を持ちます。しかし乳房超音波検査は受診して頂いた方が良いことは間違いないようです。

4月にはTokyo Breast Cancer Boadに参加させて頂きました。この会は地域連携を目的とした会で、今回はがん研有明病院、聖路加国際病院、東京医科大学病院の乳腺外科の先生方による症例提示をもとに診断治療など会に参加された先生方で討論する形式で行われました。乳腺外科の医師以外にも放射線科、病理医の先生方見地から各症例について見当されました。なかなか希少な症例もあり自分ならどう対応するかなどを考える良い機会となりました。

同4月、大阪で日本外科学会が開催され1日のみではありますが参加してきました。ここでは各医療施設における診断、治療などの発表を聞かせて頂きました。

同4月、世田谷区医師会内で行われた講演会ですが私の上司である東京医科大学病院乳腺科学分野、准教授山田公人先生を講師としてお招きし乳がんの現状ならびに緩和医療についご講演いただきました。この会では私自身、座長をつとめさせて頂きました。

乳がん検診、精密検査(診断)、乳がん治療を行っておりますので常に最新の情報を収集し臨床の場でフィードバックできればと思っております。今後も積極的に色々な勉強会に参加してきます。